砂~限りある時間のなかで~

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気が付くと、私は自分の家にいた。


自分の足でここまで歩いて来たんだ。


今でも、美咲ちゃんの表情と言われた言葉が目や耳に焼き付いてる。


私は好きになってはいけない人を好きになってしまったんだ。


美咲ちゃんは、
私の友達だから。


そして、私はナナセに電話をかけた。


「もしもし…」

「どうした?みずき。」

「美咲ちゃんに、深田くんに関わるなって言われたの。」

「は?何それ。」

ナナセは苛立っていた。
私よりも怒っていた。


「気にしなくていいじゃん。堂々と付き合わないのが悪い。」

「そうだけど…」

「みずきはどうしたいの?」 
「えっ?」

「自分の気持ち押し殺して、あの子の言うこと聞くの?」