「いいよ。振って。そうじゃないと、俺次進めないからさ。」



拓也くん…。




「ごめんね。拓也くんとは付き合えない。」



一瞬また悲しそうな顔をしたけど、その後は笑って、

「そっか。分かった。ありがとうな!」


「うっ…うん。」


拓也くんは強いな。
私より何倍も精神が強い。


「これからも友達でいてくれよな。」

「うん。」

友達…。

正直、友達だと思ってた人に告白されたら、友達としていられるのかな。


教室に戻り、ナナセのところに行く。

「断ったの?」


えーっ!?

何で分かるの??


「分かりやすい。」

ナナセって、もしかして。
エスパー?


「アイツもやっと言ったのね。」

「えっ?知ってたの?」