砂~限りある時間のなかで~

深田くんと美咲ちゃんは仲良く手を繋いで歩いて行った。


内緒にしてるくせに、堂々と手を繋いでるじゃん。
矛盾してるんだよなー。


「西宮と話あんだけど。」


おっと。
岡本くんの存在すっかり放置してたよ。


「珍しい。」

ナナセは腕を組みながら、お嬢様的な感じで言った。

「何かこの4人って珍しいな。」

拓也くんは言ったけど、確かにそうだと思うよ。


「じゃあ、私家の掃除するから後よろしくね。」
「えっ?ナナセー」

まさかの展開。
てっきりナナセと二人になれると思ったのに、この三角関係的な感じ??


「じゃあ、俺も帰るわ。」
拓也くんはそう行って帰った。

「バイバイ。」



しーん…。