砂~限りある時間のなかで~

そしたら、変な期待もしなかったよ。


もしかしたら、私のこと好きなんじゃないかって…思わなかったのに。



「用事だって言って、帰ってもらう?」

「えっ?でも…」

「お祝いパーティーも兼ねてだもん。メインはみずきよ。」

「クリスマスパーティーじゃないの?」

「何言ってるのよ。」



ナナセー!!


「好きーっ」

ナナセはやっぱりお母さんだ。



「ごめんねー。」

「おう。どうした?」

「せっかく来てもらって悪いんだけど、お客さん来るらしいから、いいかな?」

「そうなんだ!社長さんとか?」

「は?」

「ごめんごめん。」


ナナセと深田くんのコンビ、
これ何だ??


私は笑っていると、

「西宮さん、ひどーい。」