美咲ちゃんはナナセがいない時に話したりする。

ほんのり香るストロベリーの香水が似合ってるし、男子からモテモテ。

美咲ちゃんが来た理由は仲が良いからって思ってたけど、それは後に分かる。


もう1人は時々話しかけてくれて、よく目が合う拓也くん。




「ケーキ焼いたんだけど、後で出すね。」
「ケーキ作るとか、女子じゃん!」
「まぁね。」

深田くんはケーキと聞いて子どものように楽しそうだった。

私もケーキ作れたらいいんだけどなー。


「恒例だからね。」
「ナナセさんのこと、憧れてたの!」
「そうなんだ。嬉しいね~。」

「美咲もケーキ作れるだろ。」

えっ?