砂~限りある時間のなかで~

夢であってほしいという願望を背負い、無我夢中で走った。



でも、結果は同じだった。



もう無理かもしれない。


みずきが死ぬことは分かっていたけど、いざそうなると…

俺はどうしたらいいか分からない。




その時、ナナセさんが俺のところに来た。


「深田くん…」