「みずき、体調はどう?」


勇希は毎日のように病院に来てくれた。

3年になって、学校はどうだとか話してくれた。


ナナセも来てくれて、

「美咲ちゃんも心配してたよ?」

「美咲ちゃんが?」

「これ、渡してほしいって。自分で渡せばいいのにね。」

私の好きなチョコレートだ。

美咲ちゃん、私の好きなもの覚えてくれてたんだ。


「ありがとう。」

よかった…。

美咲ちゃん、私のこと怒ってないんだ。


「ゆっくりでいいからね。待ってるから。」

「ありがとう。」


私は幸せものだよ。




余命がどうとかよりも、また学校に行きたいと思った。




でも、4月の中旬になり、
体調はもっと悪化していった。