倒れてしまった。


急に、目眩がして…


あっ、保健室。




「大丈夫か?」

そばには勇希がいた。


「私…」

「急に倒れたからびっくりしたよ。」

「ごめん。」

そうだ、頭クラクラしてたのに無理して授業受けてたんだ。

あれほど無理したらダメだって言われてたのに。



「熱、あるみたいだから帰らないと。」

「えっ…」

「そんな顔すんなよ。」

勇希と帰れなくなっちゃう。
一緒にお昼も食べれない。

「先生。俺、家まで送って来ます。」

「あら、授業は?」

「大丈夫です。」

「勇希っ…」

私のために授業受けないなんてダメだよ。


「いいから。さっ、立てる?」

「うん…」

本当にいいのに。




くらっ