まだみずきの香水の匂いが残ってる。


強すぎるわけでもなく、
鼻に突き抜ける。


甘いというよりはシャンプーのような爽やかな匂いかな。



みずきが抱いてた抱き枕を持ち、ギュッと抱きしめた。



死なないでくれ。


大切な人を失うことはもう二度も起きてほしくない。


そんな願いも叶ってくれないのかな。



みずきは…俺にとっては一番失いたくないものなんだ。