まるで、同棲してるみたいに。

それに対して、一人で妄想したりして。



そのことはみずきには言わないけどな。
気持ち悪がられるだろうし。



「ありがとう。」

「いーえ。」

いつも家まで送ると、悲しそうな顔を見せる。

そんな顔すんなよ。


返したくなくなるだろ。



「また明日な。」

「うん。」

「電話、寝る前にくれよ。」

「分かってるよ。」


これ、俺らの1日の終わりは電話をするのが大事。

電話をして寝るだけで、ぐっすり眠れるんだ。


会話は特に対したことはないけど、みずきの声って落ち着くんだよな。

みずきも、そう思ってくれてるといいけどな。



みずきにさよならを告げ、俺は家に帰った。