そうだよね。

別に人がいるところでやってるわけじゃないし…。


「もう一回…して…。」


「え?ごめん。聞こえなかった。」


ムッ。


聞こえてたでしょ!!


「嘘うそ。怒らないで。」

勇希は笑って、またキスをしてくれた。


今度はもっと濃厚なキス。


絡み合う舌が熱い。
求め合う私達。

あまりの熱さに、熱が出そうなくらいになった。

息苦しくなってきた。


「んぁっ…」

私の声から出したこともない甘い声が出た。


「みずき、可愛い…」

そう囁く言葉に対しても、またさらに熱くなった。


観覧車が地上に着くところを確認し、キスをやめた。


待つ人を見ると、恥ずかしくなる。

さっきまで濃厚にキスをしてたから。