「うん。だって、泣きそうになった。」


やっぱり、涙我慢してたんだ。
そんなとこでかっこつけなくてもいいのに。


「んふっ。」

つい笑ってしまった。


「何だよ、笑ったな?」

「べっつにー。」

言わないっ。

あえて言わないっ。


「行こっ!」

「おう。」

映画館を出て、カフェに入った。

ちょうど空いてたテーブルに座り、ケーキセットを頼んだ。

さっきの映画の話をしたりして、勇希の顔を見て癒された。


「みずき、今幸せ?」

突然の質問。

「えっ?急にどうしたの?」

突然過ぎるよ。


「いいからいいから。」

怪しい笑い。

「幸せだよ?」

「よかった♡俺も幸せ。」

「えっ?なに?こわいこわい…」