俺、男だから、男らしくしないといけないのに。

変なとこで舞い上がってしまうくせがある。


そのせいで、よく女子みたいって親にも言われる。



「でも、そんなところも好きだな。」


おぉ!


西宮さんが照れながら、それを受け入れてくれてる!


なんていい人なんだ…。



「西宮さんっ」

「えっ?」


俺はギュッと抱きしめた。

もう抑えきれなかった。


「勇希って呼んで。」

「ゆう…き…?」


くすぐったいな。


「もっと呼んで?」

「ゆうき…勇希…」

俺、バカみたいじゃん。

でも、めっちゃ幸せ。


「私も呼んで?」

「みずき。」

「んふふっ。」

あれ?おかしかったかな?

「何で笑ったの?」