授業を受けつつ、告白のことを考えていた。

ぼーっとするわけでもなく、
緊張でガチガチ。

変な汗が出てきた。



男らしくないのが俺だ。




チャイムが鳴ると同時に、鼓動が早くなる。


頑張れ、俺!!


「深田くん。」


「あっ、西宮さん。」


わざわざ俺のところまで来てくれたんだ。



「帰ろっか。」

ニコッと笑ってくれる西宮さんは天使で、緊張をほぐしてくれる。


「美咲ちゃん、強いね。」

「え?」

「深田くんのこと、本当に好きだったみたいだから。ずっと別れないと思ってた。」


何か複雑。

別れてほしくなかったみたいな言い方。


俺のこと、もう好きじゃないの?