砂~限りある時間のなかで~

だから、みずきちゃんのことを羨ましいから妬ましいと思ったのかな。


本当は分かってたし、決まってた。

別れた方がいいって。
自分のことしか考えてなかった。


授業は私とみずきちゃん、ナナセさんの3人ともサボった。


ナナセさんは私を置いて彼女の元に行ったけど、私はついて行く勇気がなかった。


終わりのチャイムが鳴り、一斉に教室を出る生徒。

短縮で帰った三年生の教室から外を眺めていた。


すると、勇希がいた。

誰かを探してた。


もしかしたら、私かもしれないと期待をしたけど、
すぐ近くにいたみずきちゃん達の元へ行き、ホッとしたような表情をした。


期待した私がバカだったよ。