とにかく言うしか始まらないよな。西宮さんにも言ったんだし。

ここは男らしく…。



昼休みが終わり、授業が再開。


後ろ姿の美咲を見ると、何とも言えない感じになる。


やばいなー。


俺って、やっぱり恋愛下手だよな。


どうしたらいいかわかんねぇんだもん。




キーンコーンカーンコーン…



チャイムが鳴ってしまった。


「勇希っ!帰ろ~!」

「おっ、おう。」

この元気さはより言いにくい。


「じゃ、帰るわ。」

「おう。」

「バイバイ!龍司くん。」

龍司は無愛想に先に帰って行った。


ふと西宮さんを見ると、ずっとモジモジしたように自分の席から離れなかった。