自慢にしか聞こえないんだけど。
でも、うれしい。

こういう時、誰かそばにいてもらうと落ち着くから。


龍司はまた寒い外に出た。

「龍司…」


私、龍司のこと好きになってるのかな?
あんなに私のこと大切にしてくれてる。

告白の時の言葉も覚えてる。


でも、未だに深田くんのことを忘れたことはない。

しょうがないんだ。
同じクラスで、見たくないと思っても、見てしまうんだから。

それに、もう2人は堂々と付き合うようになってる。


私みたいに、ショックに感じる女子はたくさんいると思う。
美咲ちゃんを恨んだことも何回もある。


そんなこと、今の私が思っちゃいけないことなのに。



「ただいま。」

「おかえり。」