美咲は泣き出してしまった。


やっべ。

ここまで言うつもりなんてなかったのに。

「美咲っ、ごめん。」

俺はあたふたしながら、美咲の頭を撫で撫でした。


「勇希のバカ…。」

「美咲ぃ…。」

困った。


「嫌いだもん。」

「俺は好きだよ。」

「そんなこと言っても許さないもん!」

どうしたものか。
今日の美咲は簡単には許してくれない。


「ごめんな?美咲のこと、守るし、美咲のことしか考えてないから。美咲が嫌だって言っても、俺は美咲から離れないから。」


俺、何言ってんだ??


「勇希…。」

俺の方を向く美咲が上目目線で、愛おしく感じた。



キスしたくなった。


無意識に俺は唇に触れていた。