「だっ、大丈夫。」

「近くだから。」


そう言って、また私の手を繋いで歩いた。


空は雲ひとつなく澄んでいて、月が見えていた。

連れて来られたのは誰もいないベンチ。


誰もいないということは2人きり。っていうことなんだよね?


「ごめんな。寒いよな。」

「大丈夫だってー!」

体のこと心配してくれてるのは分かるけど、このくらいで大丈夫だよ。







「話っていうのはさ…」