「…どーですか⁉︎ 真由のメイクは…」
後ろから夏芽の声がかかる。
ハッとした坂本さんが、ドアの前を避けて答えた。
「い…いいと思う。綺麗だし…可愛い…」
「でしょでしょ〜!」
夏芽がはしゃいで喜んだ。こっちは恥ずかしくて、顔も上げられない。
声を聞いて、皆が集まって来る。
一番先にやって来た柳さんが、俯いてる私の顔を覗き込んだ。
「真由ちゃんカワイー!」
「どれどれ…?おおっ!いつもの倍くらい違うじゃん!」
「いいよ、真由子。本当にいい感じ!」
ハルシンまで褒める。日頃滅多にしない濃いメイクが、余程珍しいらしい。
「…いいだろ。もう…その辺にしとけ…」
不機嫌そうな声がして遮られる。私を隠すようにして、坂本さんが前に立ってくれた。
「なんだよ、おっさん。減るもんじゃナシ!」
ケチだな…って柳さんが呟く。
「まあまあ…もっさんは一人占めしたいんっスよ!」
「真由子がキレイだから!」
ハルシンが代弁する。
「あっ、なるほど!そういう事か!」
納得する柳さんと友人達を怒ってる。怒ってるってことは、図星…ってこと…?
スーツの肩越しに彼を見る。頬が赤くなって見えるのは、気のせいじゃない…みたい…。
ワイワイ騒いでる所へ、次々と来客がやって来る。刻一刻と本番は迫ってる。
開演30分前で、面会は一旦、終了になった。
…最後の音出しが始まる。チューニングをして音を合わせる。スケールを吹きながら、呼吸を整えていく。
15分前、ステージ移動が始まる。
「いよいよね…真由ちゃん体調は大丈夫⁉︎ 」
石澤さんから心配される。昨日の今日だから気掛かりみたい。
「大丈夫です。今日はどうもありません」
にっこり笑って答える。楽譜はステージの上。持って行くのは、フルートのみ…。
「行こうか…」
後ろから声がかかる。ホッとして、振り向いて返事した。
「はい…行きましょう!」
立ち上がって側に行く。待ってたように、フワッ…と身体を包まれた。
「頑張って。一緒に語るから…」
ほんの一瞬、きゅっと力が込められる。するっ…と放れていく腕。でも、大切なものが心に残る…。
……目が合った瞬間、微笑んだ。あの星空の下と同じ。熱い…エールをもらったーーー。
後ろから夏芽の声がかかる。
ハッとした坂本さんが、ドアの前を避けて答えた。
「い…いいと思う。綺麗だし…可愛い…」
「でしょでしょ〜!」
夏芽がはしゃいで喜んだ。こっちは恥ずかしくて、顔も上げられない。
声を聞いて、皆が集まって来る。
一番先にやって来た柳さんが、俯いてる私の顔を覗き込んだ。
「真由ちゃんカワイー!」
「どれどれ…?おおっ!いつもの倍くらい違うじゃん!」
「いいよ、真由子。本当にいい感じ!」
ハルシンまで褒める。日頃滅多にしない濃いメイクが、余程珍しいらしい。
「…いいだろ。もう…その辺にしとけ…」
不機嫌そうな声がして遮られる。私を隠すようにして、坂本さんが前に立ってくれた。
「なんだよ、おっさん。減るもんじゃナシ!」
ケチだな…って柳さんが呟く。
「まあまあ…もっさんは一人占めしたいんっスよ!」
「真由子がキレイだから!」
ハルシンが代弁する。
「あっ、なるほど!そういう事か!」
納得する柳さんと友人達を怒ってる。怒ってるってことは、図星…ってこと…?
スーツの肩越しに彼を見る。頬が赤くなって見えるのは、気のせいじゃない…みたい…。
ワイワイ騒いでる所へ、次々と来客がやって来る。刻一刻と本番は迫ってる。
開演30分前で、面会は一旦、終了になった。
…最後の音出しが始まる。チューニングをして音を合わせる。スケールを吹きながら、呼吸を整えていく。
15分前、ステージ移動が始まる。
「いよいよね…真由ちゃん体調は大丈夫⁉︎ 」
石澤さんから心配される。昨日の今日だから気掛かりみたい。
「大丈夫です。今日はどうもありません」
にっこり笑って答える。楽譜はステージの上。持って行くのは、フルートのみ…。
「行こうか…」
後ろから声がかかる。ホッとして、振り向いて返事した。
「はい…行きましょう!」
立ち上がって側に行く。待ってたように、フワッ…と身体を包まれた。
「頑張って。一緒に語るから…」
ほんの一瞬、きゅっと力が込められる。するっ…と放れていく腕。でも、大切なものが心に残る…。
……目が合った瞬間、微笑んだ。あの星空の下と同じ。熱い…エールをもらったーーー。

