「血盟…高校…です…」


「そうです、字の意味は、
その文字通り血の同盟を結ぶこと」

「…?」

「つまり、この学校は私達、
人間じゃないもののための
学校に変わったんです…
人間の知能が低すぎたから、
元々はこの
学校にちゃんと人間はいました
でも年々、入るものは少なくなり
そこで我々の王は考えた
そして人間との、共存の第1歩だと…」

「じゃあ、あなた達は…」

「ええ、人間ではありません、
通う気、無くしましたか?」

「いぇ、一つ聞きたいんですが…」

「なんですか?」

「皆さんは、私達人間と本当に…
歩み寄ろうという気はありますか?」

「僕は…ないですよ…
王が考えたから従ってるだけです…」

「っ…天道さんは?」

「私は、これからのあなたという
人間によってどう思うか判断するわ」

「甘城さんは?」


「俺は…可愛い子ならいいかな…
男でも、女でも…あっ…でも…
そっち派じゃないよ、
ちっちゃくて
可愛いい子がいいだけだから
もちろん、世良さんもね、」

「…そう…ですか」

「引かないでよ〜」

「はい!はい!…水無月くん、
だめだよ勝手なこと言ったら…
いけないよ…」

「伊月さんっ…」

「ごめんね…怖かったよね…
そういうのは、
こっちで話すつもりだったから、」

「いぇ…びっくりしただけです
ただ人間と歩み寄ろうとしてない人もいるって言ってたので…少し悲しかったです…」

「そう、…後で生徒会室においで」

「はいっ…!」

「司会者さん…お開きにして、」

「まだ演説、してない方が
いるのですが…」

「どうせ…何も話すこと、
ないでしょ…」

「…えっと…分かりました
皆さんは今回は、お開きにします」