「やっとついたー!」

「おい!朝からうるさいぞ!
兄さんは、低血圧なんだ…!」

「そんなん当たり前だろ
ヴァンパイアなんだから、
俺も低血圧だし…」

「どこがだ!」

「葉月…うるさい…」

「水城まで…ひでぇな…
まぁいいか!ほら、行こ!」

「兄さん、伊織様、行きましょう…」

「あぁ…伊織…」

「はい?」

「はい…これ」
私は箱を渡された
「えっ…?」
その中には、
「ヴゥ」

「閏月っ…なんで…?」

「閏月は、伊織と契約した
よって閏月は、
伊織の側から離れては、いけない」

「そうだったんだ」
閏月が喋りだす
「動けないと、私も困るのだが、」

「仕方ない…君は、
伊織だけ、守ってればいいよ…」

「まぁ…そうだな…伊織だけ守れればいい…」

「兄さん、伊織様、速く行きましょう」

「そうだね…」

「うん、」