.*・゚ .゚・*.翼目線.*・゚ .゚・*.


「うるっっさい!叫ぶ暇あったらさっさと問題解いてよ!」

ここは一年二組の教室


くるくると巻いた教科書で俺の頭を叩いた


「はぁ...今日は部活休みだから家に帰って漫画書くはずだったのに...
なんであんたの課題の問題集を教えなきゃいけないの!?」


それはお前が俺の隣でしかも...


「だって楓、学年でトップスリーに入るほどの頭の良さじゃん...」


「あんたは学年ワーストテンの中に入るからね...
お喋り終了!さっさと片付けるよ!」


そう言って楓は俺にわかりやすく教えてくれ始めた



三十分後...






「...よし!終わったァァ!」

本当は1時間したら終わると思ってたけど
楓が教えてくれるとすぐにわかってくる


「やっと終わった...さて帰るか」

楓はもう帰る準備をしている


「え!?早くない?」


俺は咄嗟に言ってしまった


「あのねぇ...私はね今頃家でゆったりしてるの!」

そう言えば引き止めないといけなかった


「そう言えば輝、なんで待ってくれなかったんだろう...」


「おい、そこ話変えるな
何か用でもあったんじゃないの?」


「そうかな...?そう言えばお前の親友二人もいねぇよな...」



そう言って楓はこっそりと帰ろうとするが...


「まって」


「今度は何?」


「帰るぞ...一緒に」


「あぁ、うん...というか私の 家と翼の家近いしね」

そう言って俺達二人は帰ってた