いきなりですが、皆さん線香花火をどう思いますか?
正直あまり楽しいとは思えません
だったら、普通の花火のが楽しい
僕はそう思うよ
まー、こんなことはさておき
僕の昔話をしよう
正直とてもつまらい恋のお話です
でも、きっとこの気持ちが誰かに
届くことを願うよ
さー、始めようか


まずは中学時代のことから話していこう
中学の時めぐみって子がいたんだ
成績優秀容姿端麗まさにこの言葉がお似合いだった
みんな彼女のことを『可愛い可愛い』
と言っていた当時の僕もその気になってた
お近づきになりたくて話しかけたりしたよそれはもうたくさんね
案外すぐに仲良くなったんだ
そして、ある日僕は
彼女に告白をしたのさ
その日は絶好の告白日和だったね
その結果はなんとオッケーだったよ
自分でも少しびっくりしたね
でも、みんなが可愛い可愛いと言っていたのに流されたのには違いなかったからどことなく違和感があったよ
ま、その違和感に気づくのはずっとずっと後のことだけどね
そして、僕は彼女と何回かデートをしたりしたよ愛想笑いが多かった
心の底から笑顔になったのは数えるくらいだよ
僕はそれに息苦しさを覚えたんだ
僕から告白しといて何様だよっていう話だよね向こうからしたら
僕はそれに耐えられなくなり別れることを決意したんだ
本当にあっけなかったよね
中学時代のお話しはこれで終わり
次は高校時代の話さ
早速話していこう
高校の時にくるみって子がいてさ
この子がまた本当に普通の子なのさ
中学のとき学校のアイドルと言っても過言ではない人と付き合っていたせいか
無性にその子に気がいったのさ
ま、簡単にいえば何かしっくりきたんだ
その子が
そして、それだけの理由で僕は彼女に話をかけた数日経って、くるみとは仲良くなったよ
とても居心地が良かった
ある日ね向こうの方から告白してきたん

もちろん僕はオッケーしたよ
そして、その子とたくさんデートをした
けど、やっぱりしっくりくるってだけで
恋愛対象ではなかったんだよね
恋人同士っていう肩書きに重荷を感じはじめたんだ
僕って本当最低だよね
自分から近づいといて結局嫌になる
本当最低だと思うよ
でも、さすがに悪いと思って曖昧な気持ちで数ヶ月恋人同士でいたよ
ある日くるみふられたのさ
きっと僕が重荷に感じてたのを感じ取ったんだろうね
本当悪いことをしたよ
そして、高校でまた彼女を作ったのさ
結果は変わらないよ
前と一緒
まるで、線香花火のような恋だった恋と言っていいのかはわからないけだ
あっけなくて、つまらなくて、すぐ消えてしまうそんな線香花火のようだったよ
昔話はこれで終わりさ
どうだいつまらなかったろ
僕はね
『この人とずっと一緒にいたい』
っていう恋ができなかったのさ
『こうた、早くして大学おくれちゃうよ』
あくまでその恋ができなかったのは高校までの話だけどね
『こうた聞いてるの?』
『あぁ、悪い今行くよ』
ぼくが言いたい事はあれさ
もし、ずっと一緒にいたいって思う人がいたらその人を離してはならないってこと
高校までの体験を通してわかったのさ
わかるまでに随分時間がかかったよ
『こうた、まだ!?』
おっと、怒られちゃいそうだね
僕はそろそろいくよ
『今行くよ』