君と私の最後の日。

人気のないアトリウムの自販機の裏から
出てきた雷君は雷君じゃなかった。

「ちょっと来て」

びくびくとしながら、ついていく。
あー、なんなの、もう…

「見てた?」

「見てっないっ!」

「見ちゃったんだね?」

「だから、見てないって!」

「ほんと?」

こくこくと頷いた。もう、聞かないで。

「そっかー、嘘つくのか~」