食堂にはもう私達の二人しかいなくて… 「アンタ達~、もう授業じゃないのー」 おばちゃんの野太い声。 …解ってます。嫌なほど。 教室帰ればどうせ内藤のチョークが 飛んでくるんだろうな。 ペロリッ 「ごちそうさまでしたー!」 表向きフェイスの雷くんが、おばちゃん にスマイルサービスをした。 「イケメン!また来なさいよ!」 お、おぉ。イケメンか、やっぱ。 「また来ます、さようならー!」 適当なところで私が切り上げる。 「間に合わないよ」 「仕方ない。」 …解ってんなら走らなくて良いよ…