君と私の最後の日。

「あ、あーん…」

スプーンに溢れそうな勢いのカレーを
乗せて、雷くんの口に運んだ。

しかし雷くんは口を閉じた。

「こうやってると、お前の恥ずかしがる
面がずっと見られるだろ???」

「面とか、言わないでよ!あと、
お前って呼ばないで!」

「じゃあ何て呼べば良いんだよ」

「一ノ瀬って呼んで?」

「結城、な!」

「あれ、下の名前…教えたっけ」

「言ってたじゃん、早苗って人が」