夢幻泡影

「瑛、なるべく早く戻っておいで、騒ぎにならないようにね」

「うん。わかった」

軽々と
新選組に忍び込む

目指すは、土方の部屋

間取りを把握しているから、難なく進み

天井から、土方の部屋へ降りる

「山崎、どうしっ…!!」

筆を置き、

山崎と思い込み振り返り、驚いた

永倉と原田に買って貰った着物を着た瑛がいた


「お知らせ致します。新選組に間者がいるようです。あたしの所在と別に狙いがあるようでした。お気をつけ下さい」

言い終わり、顔を上げ瑛が固まる

土方の目から、涙が流れていた


「えっと?どこか痛いの?」

「ああ。」

「怪我したの?」

「病かも…」


瑛が土方に近づく


「見せて!!」

瑛を強く抱きしめる

「ちょっと!!みれない!」

「瑛…会いたかった。
俺、瑛を傷つけた胸が痛い」

「へ?それって、病?」

「すげぇ苦しい」

「あたしも…土方さんのこと考えたら
ぎゅうって苦しいよ?病?」

「かもな…
俺が治してやる」