初詣から帰ってから、皆が集まると聞いた


その前にしたいことがあった

瑛は土方の部屋に行った


『やっぱり!!』


土方が書類作成していた


「どうした?こっちこい!」


瑛が甘えにきたのかと勘違いして、胡座の上に瑛を後ろ向きにして抱える


瑛の前に丁度、新しい紙が机に出されていた

紙をツンツンとする


「字が書けるのか?」


瑛が頷く


「使っていいぞ!!」


瑛が筆を持ち紙に


〝 瑛 〟と書いた

筆を置き右手の人差し指を自分に向けた

!!!!

「お前の名前か?」

頷く


「……わりい。なんて読む?」


筆を持ち〝 瑛 〟の横に 〝 てる 〟

と書いた


お腹に回されている土方の両手がぎゅっと

瑛を包む


「瑛!」


土方に呼ばれ、くるりと顔だけ振り向く


『 !!!! 』

土方の顔が近いから、すぐ前を向けた

「ぷっ!!名前呼ばれて照れてるのか?」


『なんだろ?胸がぎゅっとなった。』


土方が瑛の顔を覗き込もうとするがぷいっと顔を背ける


無表情でも、瑛の顔を見たかったが見れなかった


お腹に回していた左手で瑛の頭を撫でた



『お千さん…これは幸せというものかな?安心する。』