結局その日は何も言えずに
今日は土曜日

美羽の家でバイトまでゴロゴロ


「みわー」

「んー?」

茶色がかった髪をサイド編みして横にたらしてるパーカーに短パンを履いた私の良き親友

「バイト先の人にときめいちゃった」

「・・・え?
若い人いないって言ってたよね?」

「ち、違う!若い人一人いた!」

「へー、どんな?」

「なんかパッと根暗っぽい人」

「は?」

雑誌片手にしかめっつらでこっちを見るな


「背高めで長くないけど黒髪を顔に垂らしてる。“うッス“って言うよな人」

「どんなんよ」

分かんないとばかりにファッション誌を投げ飛ばす

「私もよく分かんない。
でもなんかトキメイた」

「どこにっ!?」