硬派な王子と恋愛中

忙しい中バリバリと働く私

そして寡黙だと思ってた人は
意外と普通に仕事をしてた

休憩しながらタバコも吸ってた
二十歳は越してるのか

忙しいから会話をしてる暇はないけど



「おつかれ」

「お、おつかれさまです」

「ピーク過ぎたからもうゆっくりだよ」

「はぁー、良かったぁ
昨日よりめちゃくちゃ忙しいから
頭吹っ飛びそうでしたよ!
なんでみんなあんなに注文が多いの!
だいたい滑舌悪い人の聞きとるの大変で大変で」

「ぶっ」

「え?」

「ごめん、あの時5回くらい聞き直してたからもう笑いこらえるの必死だった」


髪の隙間から見える三日月型になった目と綺麗に整った口元が上がるのを見て、胸がトキメイた

あ、私この人と仲良くなる


ふとそう思った