「なにお前笑いそうになってんだよ。
お前より俺の方が頭いいから信用されてんだよ!」

「はぁ?そんなわけないでしょ!
悪すぎて見捨てられてんだよ!」

「なんだとー!?」



「ちーちゃん、裕介!
喧嘩してたら教えないよ!」


澪の一喝…


「「はぁーい…」」


うぅ…勉強になると澪真剣だよ…


「それにしても桃井ん家って広いな…。
親がバイオリニストなんだっけ?すげーな」

「うん、普段はバイオリンの先生してるんだよ」


あー…あたしも教室行ったことある。

ちょっとやらせてもらったけど
全然できなかったなぁ…


「じゃあ桃井くんもできるの!?」

「んー、ちょっとだけなら。
向こうでもやってたんだ」

「すごい!やってみてよ!」

「えー…じゃあ少しだけね。
その後ちゃんと勉強だからね!」



澪はそう言って部屋のバイオリンを取り出した。

すごいな…
幼馴染みでも澪の演奏を聴くのは初めてかも…