最近、空良は学校に前のように
遅刻して来るようになっていた。
私は彼をみると未だに胸がしめつけられるように
苦しかった。
ほかの女子に空良が見せる笑顔は
私が一見私が見てきたもののようだが、
なにか違って見えて悲しかった。

ふいに泣きそうになるときもあった。
そんな時は寒い屋上へと逃げていた。

その度に実桜は追いかけてきてくれて、
自分もすきな筈なのに
私を助けてくれた。