案の定、お兄ちゃんは唖然としてるし…。
「ど、どしたの？」
うーん。謝るしかないよねぇ…。
「ごめんなさいっ！お兄さん！」
兄貴の所に行こう、うん。
そしてお兄ちゃんの方へ歩き始めたとき、ぐっと腕を捕まれた。
「おーい。おいっ！透也、聞こえてるかぁー？」
と、手を顔の前で降りながらお兄ちゃんに話しかける。
「そろそろよぉー、こいつの好きにさせてやりゃーいーじゃん。どこに座ろうがどうでもいいだろ？な？ひっとも、自由にしていいんだぞ。」
「う、うん。」
流石は翔くん！
やっぱり私はこの人が１番好き。
しっかり周りのことを考えてるもん！


「ん～じゃっ、俺そろそろ帰るわ。」
時計の針が丁度８時を指したとき、翔くんはそう言って、帰る準備をし始めた。
「バイバイ？また明日ねっ！」