瞳side



お兄さんと奏芽帰ってくるの遅くない?
普通こんなに時間かかるー?

ガチャ

あ、帰ってきた!
「あ、お兄さんおかえ…」
「瞳~、おじゃましま~す」
少し苦笑いしながら申し訳なさそうに美圭が言った。
え?は?え?今日は…
「あのお兄さん?今日は奏芽が来るんじゃ…」
全く訳のわからない私はお兄さんに聞いてみた。
「あっあ~、それは」
美圭がなにか言おうとして、お兄さんが遮る。
「今日は美圭になった。まぁ、明日もだけど。大塚とは明後日。」
え、なんで?
「そうなんですか?何か事情でも…」
「じゃあ瞳、今日は静かにしててね。美圭、俺のへや階段上がって右だから。先上がってて。」
瞳の言葉を遮り、そういう。
「うん。わかった。」