りなんてないのにっ!どうしてちゃんと話してくれなかったのっ!?私たち、親友でしょ!?それとも、そう思ってるのは私だけ?
ねぇ?」
少し言い過ぎたかなって思いつつも、やっぱり止められなかった。
気づけば香里は涙を流していた。
そして、口を開いた。
「ご、ごめんね…。話さなかったのは、瞳が長い間、ずっと翔先輩のことを思い続けてきた姿を知っているから…。それに、告白されたことを知ったら、傷付くと思って…言えなかったの。」
だから、その気持ちが『同情』っていうんじゃないの?
「ありがとう。でもね、その気持ちは嬉しいとは言えないの。だって、香里は親友である私に嘘をついたんだから。香里が翔くんに告白されたことよりも、香里が私に対して嘘をついたことの方が私は辛いの。親友なんだから、もっと話してくれていいんだよ。」
よし、オブラートに包みまくって言えた!
「うんっ!」