凸凹幼なじみの初恋

「うん。行ってらっしゃい」

あかねが笑顔でそう言ってくれた。

「あっちょっと待って」

相沢が千華の手を握り引き留め、相沢の手が千華の頬に触れる。

「ごめんね。叩いちゃって。痛かったよね…」

そう言って、千華の頬を撫でてくれた。
でも、その相沢の顔はどこか切なそうで、相沢の顔のほうが痛々しかった。

「大丈夫。美香ちゃん。ありがと。じゃ、行ってくるね」

千華は精一杯の笑顔でそう言い残し、部屋を飛び出した。



「美香顔赤いよ?」

「そ、そんな事ない!」

あかねは美香をからかうような顔で言った。



思わず相沢さんの事下の名前で呼んじゃった…。

良かったかな…。
千華は隼人がいる部屋に向かって走っていた。

走りながらさっきの美香とあかねとのやり取りを思い出し、少しニヤケてしまった。

「横井さん!」

後ろから聞き覚えのある声が聞こえ、振り向いてみた。

千華を読んだらしき人物は、同じグループの村尾だった。