幻~Summer~




結局昨日はなかなか眠れなくて













起きたら時計はまだ6時を指していた。








「おばあちゃん、おはよー」




「「もう起きたのかい」」



「うん… なかなか眠れなくて」






「「まあ慣れない場所だからね」」









朝ごはんを食べて





散歩に出かけた。











まだ朝だからか外は涼しい。







心地いい風が髪を揺らす…
















昨日の夜見えた山のほうに向かった。












周りに高い建物がないから歩いていてもどこにあるのかすぐわかった。







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しばらく歩いたけれど、なかなか入り口にたどり着けない…













昨日ここに入る前に鳥居があったから覚えてはいたものの、全然見えてこない。









「結構長い距離をおんぶしてくれていたんだなぁ」






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そんなことを思いながらひたすら歩いていたらやっと鳥居が見えてきた。











「あっ… あった!!!」




嬉しくて思わず鳥居まで走る…



















目の前に立った鳥居は遠くからは分からなかったけども大きかった。