外の町とは、魔導師タウンの外にある、主に魔力を持たない者が住んでいる町のことだ。
その町を、アルムは怖がる。
「大丈夫だ、俺もレイも居る。絶対楽しいから、行こうぜ。な?」
「本当に…平気?」
俺はアルムの目を優しく見つめ、アルムは怯えた表情のまま不安気な言葉を発する。
「俺を信じろって。守ってやるから」
アルムは少し悩んでから、小さく頷いた。
アルムが外の町を怖がるには訳があった。
俺は、その訳を知っている。
けれど、俺はアルムに外の町にも慣れてほしかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…