魔導師の守護神



年上彼女であるシェリルは、二十歳の美人の女性である。

また、レベル2の魔導師でもあり、艶やかな青い髪をお団子にしてまとめ、綺麗な蝶の簪を刺していた。



「任務が早く終わったので、寂しい思いをしているであろうディックさんに会いに来たのですが、お取り込み中のようで」


「ひぃ…!」



シェリルは怒っていると口調が敬語になる。


敬語で話すシェリルを見て、ディックは小さな悲鳴を上げた。

こうなると後はお決まりのパターンだ。


俺はその瞬間を、ワクワクしながら見つめていた。


そして。

パン!という乾いた音と共に、ディックはシェリルの平手打ちをくらった。