魔導師の守護神



俺はディックのこの後のことを考えると、おかしくて仕方がなかった。

思わず吹き出してしまいそうな衝動を、なんとか抑えている。


何故なら。



「ディック、後ろ、見てみな」



俺が意地悪く笑ったまま、ディックの後ろを指差す。


いきなり言われて訳もわからず、ディックはきょとんとした顔で後ろを振り向いた。



「っ!?げっ…シェリル…」



ディックの後ろに立っていたのは。



「あら、お邪魔でしたでしょうか?」



最愛の彼女のシェリルだった。