精霊様はレオンの文句に、冷静に対応した。 「レオン、アルムの言う通りですよ。魔物の存在がどれ程恐ろしいか、以前のあなただったらよくわかっていたでしょう」 「……そうですけど」 以前のことを持ち出されると、反論が出来ないレオン。 レオンは罰の悪そうに頭を掻いた。 今だからこそあんな文句を言えるのだろうけど、『昔』のレオンは違った。 少し反省しているような表情を見せたレオンに、精霊様は微かに微笑んだ。 私も精霊様もわかっている。 レオンが本心でこの任務を軽々しく思っていないことを。