あの日の空の色

男はゲラゲラ笑いながら、
『いやいや、そう俺ヨッチャン。この前言った“時田”ってのは、俺の地元のツレの名前!』


…なんだそりゃ。

ま、いいけど。
あんたが“ヨッチャン”だろうと“時田”だろうと、アタシにはどっちでも良かったし、たいした問題でもなかった。


――それからアタシ達3人は、くだらない話を続け、気がついたら時計は4時を10分ほど過ぎていた。


いい加減眠かった。


『和美、そろそろ帰る。』

和美はお気に入りのヨッチャンとまだ話してたかった様子だったけど、アタシの眠気は限界に達していた。


『ん~…、じゃ、そろそろ行こっか。』

和美が渋々腰をあげた。