「嫌いになんかなるわけないだろ」
「…えっ」
湊はあたしの頭をまたポンポンと優しく撫でた。
…嬉しかった。
…涙が出そうだった。
「…ほんとに?」
あたしは顔を上げた。
「あぁ。それに補習もやめるつもりないからな」
湊は笑顔だった。
…あぁ、よかった。
あたしは安心したと同時に涙が溢れてきた。
…な、なんで!?なんで泣くのよ!!
「…泉!?」
「…見ないでください!!」
あたしは手で顔を隠した。
…泣き顔なんて絶対見せたくない。
そのときだった。
「…えっ」
湊に抱き締められた。
…な、なんで!?
ダ、ダメでしょ!こんなことしたら…
「…あ、あの!」
「喋るな。泣きたいなら泣けばいい」
「…なんでよ」
…なんでそうやってたまに優しくするの?
…あたし、そういうの弱いんだけど。
あたしは湊の胸を小さく叩いた。
そして、気が済むまで泣いた。
そんなあたしを湊はずっと抱き締めてくれた。
強く、優しく…
…あたし、湊とキスしたこと後悔してないよ。
…湊は、どう思ってるのかな?

