「…ほんとにごめんなさい。写真は消します」
「…あぁ」
あたしは湊の写真を直ぐに削除した。
…まさか、こんなことになるなんて。
「…確認してください」
湊は差し出したケータイを受け取り、確認した。
「…大丈夫だ」
ケータイを返され、ポケットにしまう。
…でも、まだ唇の感覚が残ってる。
…どうしよう!落ち着け、架純!!
「…このことは誰にも言うな」
「…分かってます」
「…今日はもう帰っていい」
「…はい」
…ごめんなさい。
あたし、絶対嫌われたよね。
…もう、この補習も終わっちゃうの?
…嫌だよ、そんなの。
「…あの!」
「…なんだ」
「あたしのこと嫌いにならないでください!補習もやめないでください!!」
あたしは頭を下げた。
本当に嫌だった。
せっかく数学が好きになりそうだったのに…
せっかく湊と仲良くやっていけそうだと思ったのに…
…こんなにも呆気なく終わっちゃうなんて、嫌だよ。

