愛の方程式











「…泉、いい加減にしろ」

「嫌です!」

「…おいっ!」

「…きゃぁ!?」



あたしが湊に掴まれた手を振り払おうとした瞬間だった。
あたしはバランスを崩して椅子から後ろに落ちてしまった。
…しかも、湊も一緒に。




「「…!?!?」」



…これは、予想外の展開だった。
あたしは…
湊と…

キスをしていた。


ちょうど湊があたしを引き戻そうとしたが、そのまま落ちて事故が起きてしまった。



湊はゆっくりと顔を離した。
顔が少し赤くなっているのが分かった。
…あたしもきっと、赤くなってる。



「…こ、これは、その」

「…す、すみません!あたしのせいで…!!」

「…いや、俺も悪かった」




…しばらく沈黙が続いた。
…二人とも顔が合わせられなかった。
…どうしよう、数学どころじゃなくなっちゃった。

あたしのせいだよね。
あたしが面白半分で湊の写メ撮ろうとしなければ…