愛の方程式












「架純〜!今日すごかったじゃん!」

「え?」

「数学!あんなに嫌いだって言ってたのに!」

「まぁ、湊に嫌って思うほど教え込まれたからね」

「いいな〜!あたしも今度混ぜてもらおうかな〜!」

「え!?本気!?」

「冗談だよ!毎日はさすがにキツいかなぁ〜」

「美波、ひどーい」

「ごめん!でも、湊って架純のこと好きなんじゃないかな?」

「えぇ!?」



いきなり何を言いだすんだか、美波は!
湊があたしを好きになるとか一番あり得ない!!



「だって、今日の授業のとき架純が答えられて嬉しそうだったもん」

「…え?」

「あたし、見たよ?湊の笑った顔!あんな顔、初めて見たかも〜!」

「そ、そうかなぁ?」



…やっぱり、美波も気づいてたんだ。
湊はあまり笑わない人だって。




「なんだかんだ言って、いい感じじゃん!二人とも〜!」

「はぁ!?やめてよ、もう!」



あたしのことからかってるでしょ!
…まぁ、いいけどさ。
数学が解けるようになって少しは感謝してるし。

…それに、もっと知りたいんだよね。
湊のこと。
普段は真面目でクールで無愛想で。
でも、裏の顔が見てみたい。
本当は優しくて、子供みたいな人なんじゃないかって思う。

みんなが知らないような顔をあたしだけが知りたい。