「架純〜!また頼まれたんだけど!」

「また?…ごめんね」



親友の小柳 美波-Minami Koyanagi-
背が小さくて、明るい女の子。
いつも相談に乗ってくれて、頼れる存在。



「別にいいけどさぁ、架純付き合ってみたりしないの?」

「しない」

「えー、なんで?さっきの男子、めっちゃカッコよかったよ!」

「んー、興味ない」

「もったいなーい!あたしが代わりに付き合いた〜い!」



美波は頬を膨らませて、あたしを睨む。
あたしなんかより、美波の方が可愛いし良い子だし。
どうして、あたしを選ぶのか理解できない。