あたしは昨日言われた通り、特別教室に向かった。
「…失礼しまーす」
中に入ると、既に湊は座っていた。
…ヤバい、怒られる!
「…遅いぞ、何してたんだ」
「…すみません」
「待ってる時間が勿体無いだろ」
「…はい。気をつけます」
…やっぱり、怒られた。
…神様〜!どうか助けてください!!
この鬼を今すぐ退治してください!
「早く座れ」
「…はい」
…えっと、何処に座ればいいの?
湊の隣に座ったら近くて嫌だし、前に座ったら変だし。
あたしは椅子一個分空けた隣に座った。
…よし、これで大丈夫!
「…お前、なんでそこに座った?」
「…え?」
すると、湊はせっかく空けた椅子に座ってきた。
…え!?なんで座るのー!?
一気に距離が近くなり、顔がはっきりと見える。
「教えるのに遠かったらやりずらいだろ。少しは考えろ」
「…は、はい」
…嘘でしょ?
これじゃあ、落ち着かないんですけど!
別に、意識してるとかそういう訳じゃなくて、近いとあたしがやりずらいの!
「…始めるぞ」
そう言って、湊はあたしの教科書を広げ始めた。
…大丈夫か、架純!?

