「え、あ、嘘、だろ?」




『...本当だよ』




「美那ごめん。ちょっと頭整理したいから、今日は帰ってもらっていい?」



『わかった。バイバイ』




私のが頭整理したいっつーの。



てか、思いっきり家飛び出してきちゃったし今更戻るのもな。



『はぁ、何も持ってないし。気まずいけど帰ろ』




独り言は暗闇へと消えていった。



私の独り言みたいに転校するっていう現実も、なくなればいいのに、なんてね。